auじぶん銀行の使い方、良いところと悪いところ

定期預金の鬼トップ>メリットのあるネット銀行>auじぶん銀行


このページがお役に立てましたなら、ぜひシェアをして頂けますと嬉しいです!

auじぶん銀行の定期預金・・・仕組み預金だけは高く評価できる


auじぶん銀行の定期預金、メリットデメリットを解説、良い部分だけを使おう!

auじぶん銀行は、基本的にサービス内容がゴチャゴチャしていて分かりづらく、使い勝手が良いとは言えない印象です。金利上乗せなども、いちいち色んな条件を積み上げてやっと、オリックス銀行SBI新生銀行にようやく近づく、といったレベルです。

auじぶん銀行

3ヵ月 1年 3年 5年
通常金利 0.03% 0.05% 0.03% 0.03%


しかし、auじぶん銀行は、元本割れしない円の仕組み預金でナンバーワンの高金利を提示していることだけは高く評価します。仕組み預金だけ利用していればOKでしょう。

本ページでは、auじぶん銀行の定期預金と金利について、以下の項目に分けて解説しています。ご興味のある部分をクリックして頂いて、それぞれの詳細をご覧ください。

プレミアム金利円定期預金は驚きの1.1%!(仕組み預金のフラット型)
金利0.3%の普通預金が業界最高水準だと???
auじぶん銀行は、利用ステージによって利用手数料が変わってくるのが難解
条件なしで定期預金の金利がアップするのはこの2つだけ
その他のネット銀行や、高金利の定期預金をチェックしてみる

auじぶん銀行の公式サイト



プレミアム金利円定期預金は驚きの1.1%!(仕組み預金のフラット型)

フラット型の仕組み預金が募集中です


auじぶん銀行では、現在3種類の仕組み預金が存在しています。現在、利用して良いのはこのフラットタイプの仕組み預金「プレミアム金利円定期預金」となります。(残りは後段で言及します)

なお、仕組み預金の「仕組み」については、仕組み預金完全ランキングページに解説がございますので、まずはそちらをご覧いただければと思います(動画解説が分かりやすいです)。


プレミアム金利円定期預金
12月現在、最長10年の金利は0.8%になっています

1年 3年 5年 10年 15年
最長10年 0.8% 0.8% 0.8% 0.8% 0.8%
最長15年 1.1% 1.1% 1.1% 1.1% 1.1%


ご覧の通り、プレミアム金利円定期預金は最長10年の0.8%の金利のものと、最長15年の1.1%のものがあり、流石に15年満期の定期預金は長いなあとは思いつつ、余裕資金を投じるならば、定期預金界隈では最高金利となる1.1%は外せない魅力があります

10年型は金利が0.8%となっており、これならば同じフラットタイプでは、住信SBIネット銀行の1.0%がナンバーワン金利となるため、auじぶん銀行を利用するならば、プレミアム金利円定期預金の15年物に決定ですね。(ただし2023年12月は住信SBIは取り扱い停止中)



円の仕組み預金は元本保証


プレミアム金利円定期預金は、満期の設定はauじぶん銀行が決定します。15年間後に満期が到来するかもしれませんし、数年で繰り上げられて満期となる可能性もあります。

auじぶん銀行が決めた満期まで預け入れしていれば、完全に元本保証となり、何の問題もありません。リスクゼロです。ただし、途中で無理やり解約すると(基本的に中途解約不可とされていますが)、大きく元本割れします。

したがって、プレミアム金利円定期預金に預け入れする場合は、15年に渡って使用しなくても問題のないお金、要するに「余裕資金」で行うことが鉄則になります。この点だけ注意してください。



プレミアム金利円定期預金でもらえる利息はこんなにもデカい


さて、この破壊的な高金利を誇るプレミアム金利円定期預金の15年物に預け入れて、仮に10年で満期が到来したとした場合に、あなたがどれだけの利息を受け取れるのか、計算してみました。結果はあまりにも恐ろしいものでした・笑。(カッコ内は税引き後の利息です)

金額 店頭金利 プレミアム金利円定期預金(15年)
金利→ 0.03% 1.1%
100万円 3000円(2390円) 11万円(87653円)
300万円 8999円(7170円) 33万円(262960円)
500万円 14999円(11951円) 55万円(438267円)
1000万円 29999円(23904円) 110万円(876535円)


試算表の左は、auじぶん銀行に何も考えずに定期預金に預け入れた場合の金額で、右側がプレミアム金利円定期預金を使った場合です。預け入れ1000万円の場合、通常だと3万円に満たない利息が、プレミアム金利円定期預金だと110万円!!信じられません・笑。



ステップアップ型の仕組み預金は取り扱い停止中


フラットタイプで上記のような高金利ならば、ステップアップ型の仕組み預金だとしたら「もっと高い金利だろう」と推測できますが、残念なことに、ステップアップ定期預金は現在、取り扱い休止中です。

ステップアップ定期預金


もしもステップアップタイプの仕組み預金にも資金を振り分けて、インフレ対応をきっちり行いたい人は、ステップアップタイプのナンバーワン金利を提示しているソニー銀行か、フラットタイプとステップアップタイプの両方ともナンバー2の高金利を提示していて使い勝手の良い、住信SBIネット銀行を利用すると良いでしょう。



スイッチ円定期預金は元本割れの可能性が大だから絶対に使うな


さて、最後に「円定期預金」なる名称が付いていて紛らわしい仕組み預金、スイッチ円定期預金です。こちら、外貨を使うタイプであり、元本割れリスクが非常に大きいですから、堅実な人は決して利用してはいけません。

スイッチ円定期預金


威勢の良い金利が並んでいて、「金利の低い円に預け入れるならば外貨のほうがよさそうだ」と思うかもしれませんが、世の中、そんな都合の良い世界ではありません。

金利の高さは長期的に為替レートが円高に振れることによって調整されます。そうでないと、金利の高い通貨に永久にお金が集まることになってしまいます。そんな事は絶対にありえません。

スイッチ円定期預金の満期は1か月なので、「そんな短期間ならば大丈夫」と思えるかもしれませんが、為替変動は一瞬で急激に起こることも多々あります。為替で儲けたいならば、純粋に、ヤバいと思ったらいつでも逃げられる外貨FXで行えば良いのです。

1か月満期といえども、すぐに逃げられない外貨預金など、決して近づいてはなりません。




金利0.3%の普通預金が業界最高水準だと???

2023年9月から、普通預金の金利が、条件によっては0.3%になるキャンペーンが実施されます。上の項で仕組み預金の凄まじい金利を見た後では、「たったの0.3%かよ!」と感じてしまいますが。おまけに、0.3%が業界最高水準と言われても、次のように納得いかない感じもします。

auじぶん銀行の金利0.3%キャンペーン


それが、この下の図です。単に0.3%の金利で預けられますよ、と言うのではなく、非常に細かい様々な対応をして、ようやく0.3%の金利です。しかも、0.3%に到達するには、スマホのキャリアをauにして、更にauゴールドカードに加入しなければなりません。

そのauゴールドカードって、年会費が1万1000円もします!これではいくら金利が高くても、微々たる利息は全てauの年会費に持っていかれます。誠にバカバカしい。

au以外のユーザーは、これまためんどくさい3つのハードルを越えて、ようやく0.2%の金利となります。この0.2%とか0.3%の金利なんて、他の銀行ならば特に条件も無く、預け入れ可能です。

SBI新生銀行(5年物:0.35%)、あおぞら銀行(普通預金が常時0.2%)、オリックス銀行(5年物:0.4%)、などなどです。


auじぶん銀行の上乗せ金利適用条件


唯一、auじぶん銀行の今回のキャンペーンで「これは良いな」と感じたのは、上記の上乗せ金利が、定期預金ではなくて普通預金だと言う事。つまり、いちど面倒くさい事をしてしまえば、その後は銀行側が態度を豹変させない限りは、0.3%がずっと続くことになります。

と言っても0.3%の実現には年会費1万円越えのゴールドカード加入が必須ですから、現実的に狙う線としては0.2%になり、・・・・0.2%の普通預金ならば、最初から終わりまで一切何もすることなく自動で0.2%の金利が付くあおぞら銀行にしてやれば全て完了、と言う事になりますね。

条件なしで定期預金の金利がアップするのはこの2つだけ

上記のように、預金金利を0.3%にするのはシンドイ以外の何物でもないわけですが、条件なしであれば、3か月物で0.5%、あるいは1年物で0.1%の金利は獲得できます。こちらは一般的な定期預金になります。


デビュー応援プログラムで3か月0.5%の金利


1つめは、口座開設時に1回だけ高金利になるもので、3か月物が0.5%の金利となります。まあ、半年換算で0.25%、1年換算にすると0.125%の金利ですから、実際には大したことはありません。既に記した仕組み預金に預け替えたほうが良さそうです。

デビュー応援プログラム



ブルー定期預金とグリーン定期預金で0.1%の金利


2つ目は、ブルーとグリーンの名称が付いた、1年物で0.1%の金利が付く定期預金です。それぞれ預金額の0.01%を、顧客の負担ではなくauじぶん銀行の負担で、珊瑚の保全と森林の保全のために寄付がなされます。




この定期預金も、わずか0.1%程度ですので、魅力は全くありません。やはりauじぶん銀行は、仕組み預金を活用する点に、魅力がありますね。金利が違いすぎます。

auじぶん銀行は、利用ステージによって利用手数料が変わってくるのが難解

さて、その他の特徴です。銀行選びのポイントは金利の高さと各種手数料の安さで選ぶべきです。この2つがダメな銀行は、利用してはいけません。


auじぶん銀行のATM入出金手数料


auじぶん銀行のATM手数料については、基本的には以下の通り、入金、出金とも、110円か220円取られます。お金を引き出すのだけでなく、入金するのまでカネを取られるのですから困ったもんです。

auじぶん銀行のATM入出金手数料


この入出金手数料は、レギュラーステージの人は月にそれぞれ2回まで、無料になります。ステージによって手数料無料回数が変わってくるというのも、これまた複雑でめんどくさいんですよね。

auじぶん銀行のステージごとの入出金手数料無料回数



auじぶん銀行の振込手数料


次に、振込手数料です。同じ銀行内ならば無料であるというのが、消費者としては当然だと思いますけれども、まあ嬉しいですよね。

auじぶん銀行は三菱UFJ銀行の関連企業ですから、三菱UFJ銀行とauじぶん銀行との間でのお金のやり取りも、常に無料です。訳あって三菱UFJ銀行を頻繁に使わざるを得ない場合は、auじぶん銀行を活用するメリットが有ります。

auじぶん銀行の振込手数料


ただし、それ以外の銀行では、レギュラーステージでは月に3回までが無料扱いです。あくまでauじぶん銀行は、三菱UFJ銀行を利用する人のための銀行だ、と考えておいたほうがよさそうです。

なお、自分名義の他の銀行にお金を移す場合は、振込手数料が完全無料になる裏技を使って、常にコストゼロにすることができます。

また、他人名義の銀行に振り込む場合は、上記の裏技を使って資金移動した振込手数料が無料になる銀行から、極力コストをかけずに振込を実現するのが大事です。

その他のネット銀行や、高金利の定期預金をチェックしてみる

その他のネット銀行の定期預金は以下の通りです。銀行名をクリックで、各行の詳細情報のページに飛びます。あわせて、定期預金金利一覧ページより高金利の銀行をお選びください

銀行名 半年 1年 3年 5年
住信SBIネット銀行 0.02% 0.02% 0.02% 0.4%
特にキャンペーンではないのに5年物で0.4%を提示です。
キャンペーンバナー
東京スター銀行
0.25% 0.45% 0.45% 0.45%
普通預金金利が0.25%で、半年物金利はそれで記載。
口座開設でなんと現金1500円がもらえます!!
ソニー銀行 0.02% 0.02% 0.05% 0.1%
キャンペーンバナー
SBJ銀行
0.35% 0.4% 0.45% 0.55%
0.35% 0.4% 0.15% 0.55%
上段は100万円以下、下段はそれ以上の金額です。
1年物はスポーツ選手応援定期預金の金利です。
キャンペーンバナー
SBI新生銀行
1.0%
(1週間)
0.4% 0.4% 0.55%
3ヶ月と1年はスタートアップ円定期預金の金利です。
3年と5年はパワーダイレクト円定期預金の金利です。
口座開設でなんと現金3000円がもらえます!!
キャンペーンバナー
あおぞら銀行BANK
0.2% 0.21% 0.3% 0.4%
GMOあおぞらネット銀行 0.11% 0.11% 0.11% 0.11%
すべて普通預金(証券コネクト口座)の金利です。
楽天銀行 0.1% 0.1% 0.1% 0.1%
楽天マネーブリッジ(普通預金)の金利です。
イオン銀行 0.01% 0.01% 0.025% 0.075%
セブン銀行 0.01% 0.01% 0.01% 0.01%
auじぶん銀行 0.03% 0.05% 0.03% 0.03%
キャンペーンバナー
UI銀行
0.12% 0.35% 0.3% 0.2%
PayPay銀行 0.01% 0.01% 0.01% 0.01%
大和ネクスト銀行 0.05% 0.05% 0.05% 0.05%
ローソン銀行 0.03% 0.03% 0.03% 0.03%
オリックス銀行 0.1% 0.3% 0.35% 0.40%
100万円からの預け入れになります。通常のeダイレクト定期預金には7年物もあり、この場合の適用金利は0.45%もなります。キャンペーンバナーマークを付けていないのは、これが通常金利だからです。驚きですね!!(金利の基準日:2024年3月1日)