定年退職した後のNISA(あるいはつみたてNISA)の活用の是非

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60代の定年後にNISA(つみたてNISA)をしたいのですが


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頂いたご質問(2018年1月、まこさま、50代・男性)

59歳、男性です。1年後に定年退職です。積立NlSAを検討しています。預金は5、6千万あります。できるだけリスク回避はしたいと思います。アドバイスをいただければと思います。



回答:投資をしないという選択肢も含めて、再度考えてみてください

まこさま、ご質問ありがとうございます。来年にも退職との事で、長年のお仕事お疲れ様でございました。定期預金の鬼にご質問頂きましたことも、感謝申し上げます。

さて今回のご質問は、人生の後半戦を迎えるにあたって非常に重大な問題であるのに対し、ご質問は良く言えば簡潔であり、悪く言えばほとんど何も考えていないのではないかという疑問が湧きます。

定年退職をする人がいきなり資産運用に目覚めるというのは極めてありがちなケースで、金融機関にとってはこれほどネギ背負ったカモはいない訳で、今までも大量のカモたちが(対面型の)銀行や証券会社の餌食になってきました。まずそれをイメージして頂く事が大事だと思います。

ご質問を当サイト管理人に送っていただいたのは不幸中の幸いであり、仮に銀行などに行ったとしたら、姉妹サイトの投資信託の虎に記載して問題視しているような、ボッタクリ投資信託を買わされていたことと思います。



まず、何のために今から資産運用をしなくてはならないのか?


まず最初に確かめておきたいのは、何故、まこさまは定年退職後にいきなり資産運用を行わなくてはならないのかです。普通、資産運用は定年後の年金生活を補強するための資金作りとして、30代や40代のころから行います(堅実な人は20代から実行しています)。

60歳以降の定年退職時におよそ3000万円程度の資産を作り、退職金と合わせて、リタイア後の年金生活を安定させるのが目的になりますね。

それに対して、まこさまの場合は既に5~6000万円の預金が有り、そこに退職金が入ってきて、厚生年金も支給されるわけですから、生活上、何が不安、あるいは不満が有るのかが分かりません。

このような人は銀行員からボッタクリ金融商品を勧められて、自分でよく調べないでそれを買っても生活が破綻しないので、何の憂いもなくボッタクリできるから、金融機関としては美味しいです。

今回のような極めて短いご質問からは生活の様子は窺い知れない事を念頭において真っ先にアドバイスをするならば、資産運用など止めておきましょうと申し上げたいですね。

仮に退職金を含めて7000万円手元にあり、100歳まで長生きしてしまったとすると、毎月取り崩せる金額は月額15万円近くにもなります。90歳で死亡する場合は19万以上で、年金の足しにするには十二分すぎる金額であり、資産運用など全く不要です。

この場合、当サイトトップページにあるような高金利の定期預金を活用する事で、資産運用の代替えとする事は可能だと思います。


つみたてNISA・・・平均寿命の80歳くらいまで投資をする事になる


つみたてNISAをやってみたいとの事ですが、少なくとも制度の中身くらいは調べておられますよね? もしも調べないで質問されたとしたら、それこそ投資などお止めなさいです。

つみたてNISAは、株式投資信託を使って年間40万円、期間20年間に渡って積み立て投資を行う制度です(合計800万円を積み立てる事ができて、その利益が非課税になります)。

つみたてNISA


投資信託を使って株式投資をする訳ですから、元本割れリスクが高くなります。ただし、一時的には大きく元本割れするリスクはかなり高いですが、10年以上の長期投資では株価の回復と共に積み立て投資ならではの特性も有って、まず、損失が出る事は無いと思われます。

今後20年間の投資を行っても死んでしまう前(男性の平均寿命の80歳前後まで)に、投資で増やしたお金を使う事はできますし、元々株や投資の世界に興味があるならば、やっても良いかもしれませんね。


現行NISA・・・健康寿命の70歳になる前まで投資をするという選択肢もある


男性は、心身共に健康でいられる寿命は約70歳となっています。例えばつみたてNISAを行っても、取り崩す80歳の時点では痴呆老人になっている可能性もある訳で、だったら「健康寿命」の年齢が、ご自身で正常な判断ができる1つの目安になるのではないかと、私は考えています。

であるならば、現行NISAの制度を使うほうが良いかもしれません。現行NISAは年間120万円まで投資が可能で、5年間の非課税期間が設定されています。5年間で600万円までNISAで投資をすることができます。2027年までNISA制度が継続しますので、60代半ばまで投資が可能です。

現行NISA


しかも現行NISAは、つみたてNISAと違って、株式投資信託以外の金融商品、例えば現物株やリスクの低い債券投資信託などにも投資が可能です。つみたてNISAでは制度の趣旨から不可能である、定期的に分配金が出る商品に投資する事もできます。

となると、私はまこ様には現行NISAの方が相応しいと思いますが、いかがでしょうか。ちなみに我が家では、分配金の受け取りに興味のある妻が現行NISA、長期の資産形成を優先する私がつみたてNISAの制度を選択しています。(我が家は40代後半の夫婦です)

以上、超ザックリと、投資をやらないという選択肢、そしてつみたてNISAや現行NISAを使うという選択についてのご説明でした。

NISAの制度については、ボッタクリ金融商品を一切推奨したりしない、まともな人が書いた本をご一読いただいて、まずは学んでから利用されると良いでしょう。ちょうど竹川美奈子さんという、信頼できる人の最新刊が出るところです。Amazonで予約して購入しておいてください。


税金がタダになる、おトクな 「つみたてNISA」「一般NISA」活用入門


最低限の知識を入れた後に、再度のご質問が良いかと思います


以上で最低限の知識を学んでいただいたのちに、それでも投資をしてみたいなという場合には、再度のご質問をして頂ければと思います。

繰り返しになりますが、間違っても銀行などにノコノコと出かけていって、超高コストのボッタクリ金融商品(投資信託や保険など)を購入したり、あるいは不動産投資に手を出したり、昨今ならばバブルになっている仮想通貨に手を出したりしないよう、それだけは注意してください。

銀行にカモにされた人たちについては、過去のお便りで以下のようなものがあります。これらにも目を通していただいて、他山の石として頂けると宜しいかと思います。(投資信託の虎より)

みずほ証券から不誠実な投資信託を強く勧められた実例(2017年12月)
新生銀行から勧誘された投資信託がボッタクリか心配です(2017年8月)
1000万円もゆうちょ銀行で東京海上・円資産バランスファンドを買わされました(2017年8月)
高齢者がフィデリティ・ストラテジック・インカム・ファンドAコースを野村で400万(2017年8月)

母が購入した「野村米国ブランド株投資(アジア通貨)」の基準価額が半値になりました(10月)
三菱UFJモルガンスタンレー証券等で数千万円購入した毎月分配型投資信託の解約に悩む(8月)
高齢者に多額の投資信託を売りつける三菱UFJモルガンスタンレー証券(2016年8月)
定期預金の代わりに投資信託を買わされました(2016年7月)

アジア社債ファンドを三井住友信託に勧められたが(2016年6月)
野村のボッタクリ投資信託の売却をどうしたら良い?(2016年6月)
78歳の母に三菱UFJモルガンスタンレー証券が2300万も投資信託を売りつけ(16年2月)
認知症直前の母に銀行が売りつけた投資信託を解約(2016年1月)

保険を解約して購入した投資信託が急落で酷い事に(2016年1月)
三井住友銀行がボッタクリ投資信託を解約させてくれない(2015年12月)
投資信託での手痛い失敗事例(2015年12月)
投資信託をどうすれば良いか?問題多発ファンドの処理(2015年12月)

楽天ブラジルレアルの暴落で悩んでいます(2015年9月)
夫が投資信託で3か月で600万円の損失(2015年9月)
暴落で投資信託が酷い事になっているが悔しくて売れません(2015年8月)
PIMCO米国ハイイールド債券ファンドを換金すべきですか?(2015年8月)
「投資信託で損した」と後悔した時の対応(2015年4月)