1000万円強の貯蓄と老後の国民年金の支給で生活するうえでのお金の面の注意点

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1000万円ほどの貯蓄と国民年金・・・今後の貯蓄の方針などのアドバイス


このページは、貯金を貯めたい人のための質問と回答のコーナーです。定期預金や投資が大好きな管理人が、皆様のお悩みを無料でご回答差し上げます

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頂いたご質問(2018年7月、まりりんさま、50代・女性)

自宅でピアノを教えています独身女子です。70才くらいまでは仕事を続けたいのですが、いつまで続けられるかは不安です。もうじき60才を迎え、満期を迎える保険が年100万×10年入ります。

現在、個人国債と外貨保険で約1200万程度貯蓄があります。負債はなく、持ち家です。老後は国民年金だけなので、出来るだけ貯蓄を増やさなければいけないので、満期を迎える保険の貯蓄方法を教えてください。保険は一括でもらうことも可能です。



回答:決して減らしてはならない状態ではあるので、冒険は不可、高金利定期預金がベター

まりりん様、ご自宅でピアノ教師をなさっているとは、素晴らしいですね。当サイト管理人の長男と下の娘も、個人の教室ではなくてヤマハとカワイの音楽教室でしたが、ピアノ教室に通わせていた事を思い出しました。楽譜が読めると、明らかに人生が楽しくなると思いまして。

さて、ピアノの先生をやってコツコツと預貯金に励み、1200万円ほどの金額が積みあがっているというのも素晴らしい事です。世の中には全く貯蓄ができない浪費家も多数存在するので、爪の垢を煎じて飲ませてやりたいくらいです。




そして、今後その1200万円をどうするかと言う事ですね。これについての結論は、妙な冒険をして大きくお金を減らす事だけは絶対に避けて、安全で堅実で、資産を守る事だけに注力して頂きたいと思います

もしも今の年齢で資産が大きく減る事があったら、これをリカバリーして元に戻すのは、もうほとんど不可能に近いと言わざるを得ないのですから。・・・以下の項目で、それについて記します。



その1:高金利の定期預金を活用


未だに、定期預金はゆうちょ銀行やメガバンク(都市銀行)の異様に低い金利のものしか無いと思っている人が多数です。しかし、そんな事はありません。

ゆうちょなどは何年預けても0.01%の金利なのに対して、例えばSBJ銀行に預け入れると0.3%です。仮にまりりん様が大阪の人であれば、北朝鮮系のミレ信用組合を使えば、0.5%にもなります。ゆうちょよりも30倍~50倍の金利が付く訳ですね。

これらの金融機関を利用して、仮に1000万円を預け入れた場合の利息を計算してみます。全て日本の金融庁の監督下にあり、預金保険制度の対象ですから、倒産しても1000万円までの預金と利息は保護されますから、安心です。(カッコ内は税引き後の利息です)

預入金額 金利 受取利息
ゆうちょ銀行など 0.01% 5000円(3984円)
SBJ銀行 0.3% 15万円(11万9527円)
ミレ信用組合 0.5% 25万円(19万9212円)
(2018年7月時点の金利です)


いかがでしょうか。金利の差が、想像以上に利息の差につながる事に驚いたと思います。こういう数字を見ると、北朝鮮とか言っていられません・笑。当サイト管理人も、実際にお金を預け入れしていますので、口座開設の体験談も、あわせて参考にして下さい。

横浜幸銀信用組合での口座開設の体験談
SBJ銀行ってどう?口座開設してきた体験談
ハナ信用組合・口座開設&定期預金の体験談



その2:小額から投資可能な個人向け社債という手もある


もうずいぶん前から、多くの人に大人気の個人向け社債があります。SBI債やマネックス債です。詳しくはリンク先のページをご覧いただきたいのですが、ごく小額から利用できるのが特徴で、債券ですから、満期までも有すれば元本が確保されて、金利も支払われます。

要は、個人向け国債と同じ感覚で購入できます。唯一の違いは、債券の発行元が倒産したらお金が返ってこないという点であり、元本保証と表現する事は出来ません。

ただし、SBI債やマネックス債が債務不履行(お金が支払われない事)になる事はほとんど考えられないので、資金の一部を振り向けるのはアリです。(とはいえ、絶対に無いとは言い切れませんから、資産の全額をつぎ込むような買い方はNGです。)

一番最近では、SBI債が期間2年で0.48%、マネックス債が期間5年で0.58%ですから、上記の定期預金の金利よりも高めなので、大人気商品となりました。

問題は、常時買える訳ではないという点です。いつ販売開始になるか事前には分からないので、あらかじめSBI証券かマネックス証券の口座開設をしておき、発売と共に申し込むような対応が必要になります。



その3:証券会社や銀行の窓口で金融商品を買ってはならない


非常に注意すべきは、金融商品を売りつけようとする営業担当者です。証券会社の店頭で、相談などしてはいけません。また、てっきり「味方」だとばかり思っているでしょうが、銀行の店頭で話しかけられた際に、うっかりと投資信託や外貨預金、保険などを買ってはいけません。

リタイア世代に向かって、「貯蓄だけでは増えませんから、定期的に分配金を受け取れる投資信託が人気です、分配金利回りは20%にもなります・・・」などの口車に乗ってはいけません。




彼らが売りつける投資信託の全てが、購入時に2%~3%もの手数料がかかります。そして毎年、2%弱の信託報酬がかかるような、極めて高コストでボッタクリと称して良いような投資信託ばかりが売られます。(10年保有で2割もの投資元本がコストで削り取られるという事になります)

本件については、当サイトの姉妹サイトの「ノーロード投資信託ガイド(運営終了)」を参考にして頂き、買ってはいけない投資信託をきちんと理解して頂ければと思います。

投資は貯金と違って、不勉強な人や他人に安易にアドバイスを求めてそれに従うような人は、絶対確実に損をします。商品内容を理解しないで軽々しく投資をして、リーマンショック並みの大暴落がやってきたら、平気で財産が半値になりますから、要注意です。

どうしても気になる商品が出てきた場合は、それがボッタクリ商品であるか否かを確認する事ができますので、再度お問い合わせください。



その4:余計な生命保険など一切不要です


同じく、銀行でも売っていますが、余計な生命保険などは投資信託を上回るほどの超高コストボッタクリ商品ですから、銀行員だけでなくて、生命保険の外交員などと安易に会話しない事をお勧めします。

特に、個人年金保険だとか外貨建て終身保険ですとか、まあ名称は何でも良いのですが、保険本来の機能ではなくて、お金を増やそうとする機能が付属したような商品は、決して相手にしてはなりません。

保険と言うのは、病気だとか火災だとか、生活する上で降りかかるリスクをヘッジするためのものであり、決して貯蓄や資産形成のものではありません。

それらは自分で投資を学んでやれば良いだけの事であり、コストの塊で損失を出す可能性もあるような商品のお世話になってはいけません。

当サイトでも、保険関連の相談は数多く寄せられています。当サイトQ&Aコーナーより、それらの質問と回答をご覧いただければと思います。



以上、お金を減らさないための注意点と、堅実にこれからもコツコツと進んでゆきましょうという点を書かせていただきました。

お金に関して、世の中に「美味しい話し」というものは存在しません。高いリターンが出るように思える商品があったとしたら、それと同等の損をするリスクが必ずあるという事実を、知っておいていただければと思います。

現在のところ、70歳くらいまで仕事をしようとお思いとの事で、それが堅実で良い事なのだろうなと思います。振り込め詐欺とかボッタクリのリフォーム工事などなどにも気を付けて頂いて、これからも頑張っていただけたらなと思います。