退職金の2000万円を安全に運用するために

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退職金として受け取った2000万円を、どのように上手く運用したらよいか思案中です


このページは、貯金を貯めたい人のための質問と回答のコーナーです。定期預金や投資が大好きな管理人が、皆様のお悩みを無料でご回答差し上げます

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頂いたご質問(2018年10月、ももちさま、60代・男性)

初めまして、今年6月に退職しまして、現在再雇用中です。退職金2千万弱あり、その運用についてお尋ねいたします。地銀の退職定期(3ケ月)を2行で預け直す予定ですが、その後どのように上手く運用したらよいか思案中です。

ネット銀行は、auじぶん銀行楽天銀行イオン銀行住信SBI銀行愛媛銀行四十八カ所支店を開設してます。おすすめのSBJ銀行は、これから開設予定です。宜しくお願い申し上げます。



回答:基本的に高金利定期預金か、元本確保型の高利回り社債が無難

ももち様、長年のお勤め、たいへんお疲れ様でした。日本に多大な貢献をされて、更には再雇用で延長してご自身の能力を世の中のために使って頂いている訳で、当サイト管理人やその他の現役世代からすると、感謝の気持ちが沸き上がってきます。

さて、退職金を2000万円ほど受け取り、それを退職金定期預金に預け入れされるとの事。ここまでは、全く問題ありません。気になるとしたら、やはりそれが満期を迎えた場合の対応でしょう。


銀行員はすぐに資産運用で投資を勧めてくるので要注意


地方銀行はほぼ確実に、満期の時点で資産運用の「提案」を勧めてきます。今まで投資など全くやった事のない人に、同じく投資などほとんど経験していない銀行員が、複雑な投資信託や生命保険などを平気で買わせようとしてくるので、大いに気をつけてください。

だいいち、銀行員にはこちら側の懐具合などまる見え状態なわけです。足元まで完璧に晒してしまった状態で商品を買う買わないの話をするのは、あまりにも消費者側が不利すぎます。

車を買う時に「私、1000万円持っているですが、新車の販売価格を値下げしてください」と言うようなものです。交渉にもなりません。そんな当たり前の話しが、こと、金融機関になると全く無防備になるのですから、日本の消費者のファイナンシャルリテラシーは相当に低いです。

もしもももちさんが投資(株式を直接買っても良いし投資信託を使っても良い)で運用をしようとお考えならば、リターンなどよりもリスクをまず考えて、そのリスクを引き受ける事が自分自身できるのかどうか、そこをきちんと考えるようにして下さい。

当サイト管理人は、世の中の大半の投資信託はボッタクリ商品だと言いきっておりまして、そのあたりの事情は姉妹サイトのノーロード投資信託ガイドにてたくさん語っております。どうぞ参考にして頂いて、騙されないように注意してください。


基本的には、高金利の定期預金のローテーションで安全確実に


既に定年を迎えており、例えば投資などで資金を大きく減らした場合、それをリカバリーするのは年齢的にはほとんど不可能に近いです。(投資は、笑ってしまうくらいに、減るときは一気に数十万や百万円単位で減りますので。)

せっかくの退職金を、銀行員などの口車に乗って無謀な投資をして減らしてしまうような事例は、以下のような事例は沢山あります。どうか、他山の石として下さい。

退職金と貯金を野村證券の言いなりに5000万円投資した結果




このような事にならないよう、当サイトを参考にして頂いて、その時点で最も高金利の銀行を使いまわるような戦略で、持てる資産を安全かつ確実に増やしてゆく事を強くお勧めします。

もしも当サイトの回答案のご提示の時点で、退職金定期預金が満期を迎えており、自由に資金の移動ができる状態ならば、SBJ銀行を活用すると良いでしょう。

100万円までならば満期2年の0.45%の定期預金に預け入れ、残りは5年物(0.25%)と3年物(0.35%)に分割して入れると良いと思います。

ただし、1000万円以上のお金を1つの銀行に預け入れた場合、著しく倒産の確率は低いとはいえ、もしも銀行が破綻した場合、1000万円を超えるお金と利息は帰ってこない恐れが大ですから、定期預金も1000万円未満にとどめる事を徹底してください。

また、SBJ銀行に預け入れたとたんに、他行でもっと有利な金利が出る可能性もありますから、例えば定期預金は1本に付き300万円とか、上限を決めておくと良いかもしれませんね。

SBJを使うならば、2年物に100万円、3年物に300万円、5年物に300万円で、トータル700万円です。残りを今ならばあおぞら銀行GMOあおぞらネット銀行の1年物、そして地元の都道府県にも有利な定期預金があるかもしれませんから、定期預金キャンペーン一覧ページより探していただければと思います。


資産の一部は、元本確保型の高金利社債に振り向けるのも悪くない


定期預金以外では、満期まで保有で元本が返って来る債券への投資は、悪くありません。債券と言えば個人向け国債ですが、これはあまりにも利回りが低く、定期預金以下にしかなりませんから、社債への投資が良いと思います。

とはいえ、社債は発行元が倒産したら元本が返ってこなくなりますので、投資適格債券に、資産の一部を振り向ける程度にするのが好ましいです。

少量から始められて、金利も高くて魅力的なものとしては、当サイトでお勧めできるものとしてはSBI債とマネックス債が挙げられます。金利については、定期預金の鬼トップページの金利表から都度ご確認ください。

個人向けマネックス債


2018年10月時点では、5年物で金利0.6%のマネックス債が販売になっています。こういったものに、上限金額をご自身で決めて、その範囲内で買い付けるのが良いと思います。

例えば、SBI債とマネックス債のそれぞれには100万円ずつのみを投じるといった具合に、自分なりのルールをもって付き合うと良いでしょう。

参考までに、マネックス債を100万円買って、0.6%の金利の場合、5年間で3万円(税込み)の金利収入となります。定期預金だけで運用するよりも、魅力がありますね。

以上が、今回のももち様への回答になります。再雇用で収入減がありますし、65歳になれば年金収入も入ってきますから、老後の設計はなかなか盤石なのではないでしょうか。実に素晴らしいなと思いながら、回答案を書かせていただきました。