冷蔵庫700L大型化はをしても、お得になることはない

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冷蔵庫700L大型化は家計にとってマイナス・・・まとめ買いは結局損


賢者は、むやみに冷蔵庫を大型化するような真似はしない

産経新聞によると、消費税増税を契機に、冷蔵庫の大型化が進んで、なんと700Lもの大型冷蔵庫がかなり売れているようです。

売れている700リットルの大型冷蔵庫

冷蔵庫は一度購入すると10年近く使う。このため消費者に買い替えを促すには、購買意欲をそそる飛躍的な性能が必須だ。各メーカーは省エネ性やデザイン性などの付加価値を競っている。
との事で、何としても買わせようというメーカー側に対して、ちょうど消費税増税などというイベントがあったために、物事を余計に正常に判断できなくなった消費者が、いいようにやられている感じがしますね。 しかし、700Lもの大型冷蔵庫、一体いくらすると思いますか??
705リットルタイプは市場想定価格が42万円とかなり高額だが、月産1千台を見込む。(途中略) 500リットルを超える大容量タイプが占める割合は徐々に高まっている。23年度は全体の16・4%だったが、25年度には19・1%となり、今年度は20%に届くとみられる。背景には、消費税率引き上げのほか、共働きの増加による「まとめ買い」の傾向がありそうだ。
要は、まとめ買いすれば40万円以上お金を出しても、お得になると思っているんですね。 でもそれは間違いです。例えばわたしの愛読書、「冷蔵庫で食品を腐らす日本人」は、年々大型化する一方の冷蔵庫に対して、まず真っ先に苦言を呈しています。

冷蔵庫で食品を腐らせる日本人



冷蔵庫で食品を腐らす日本人


そう。あなたも身に覚えがあるはずです。冷蔵庫の中に入れたはいいが、一度も口にすることなく捨ててしまうという事を。

一説によると、冷蔵庫内の食品の約2割が、食べられずに廃棄されているそうです。 それは究極の環境破壊だと思うし、当然家計にも大変なダメージを与えるので、我が家では食品の廃棄は厳禁です。 廃棄するのは自分達の腹の中と肝に銘じて、買ったものは根性ですべて食います。

というか、一体あなたの家は、そんなにデカい冷蔵庫を買って、飲食店でもするつもりですか??? 上記の本の著者は、200リットルで十分だと言っています。そこまでいかなくても、私は500リットル以上は完全に不要、せいぜい400リットルあれば十分だと思います。

断捨離の時代に、冷蔵庫が肥大化してゆく現実に、私は耐えられません・笑。 本件についてはもう一つ、経営の神様と言われている、稲盛和夫さんの言葉が非常に参考になります。

稲森和夫のお金の教養

京セラ社内の金銭感覚を代表する例として、「当座買い」という考えがある。必要な時に必要なものだけ買うという事だ。まとめて買えば安くなるから買っておいた方が得だという考え方は一切ない。

一切ないというより、禁じられている。まとめて安い時に買うのは、一見頭のいいやり方に見えるが、実際は使えなくなったり、たくさんあるからたくさん使ってしまう。

これは家庭でも同じで、たくさん買いだめしておくと不必要に使ってしまう事になる。無くなった分だけスーパーに買い物に行くことを繰り返した方が結果的には経済的なのである。
トヨタのかんばん方式にも似ています。これがまさしく本当の経済感覚であり、お金の教養とも言えますよね。 わたしも、コストコなどでお酒を大量に買えば安いのは知っています。ですが家にお酒がたくさんあったら、つい余計に飲んじゃいますよね、気が大きくなって。

つまり、冷蔵庫が大型化することによって、余計な分まで買ってしまう、買いすぎたのは使いきれないので腐らせて捨ててしまうという事なのです。

加えて、大型冷蔵庫はコストが高いし、いくら省電力化しても電気代も高いです。 結局、得をするのは冷蔵庫メーカーとその販売店だけです。

どこかお友達の家に行って、見栄えの良い大型冷蔵庫があったとしても、決して真似をして買わない事です。 むしろ世間の逆を行って、小型冷蔵庫に買い替えましょう。小型冷蔵庫にすれば、

・冷蔵庫代が安い
・電気代が安い
・余計なものを買わないので食費が節約
・全部食べ切れるので食費が節約


となって、家族全員が喜びます。スーパーマーケットに行けば、店内全体が超大型冷蔵庫です。あなたのご家庭の冷蔵庫の役割は、近所のスーパーにになってもらえば良いだけなのです!


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