銀行で大手を振って売られているあこぎな金融商品、定期預金と投資信託の抱き合わせ販売の事例

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定期預金と投資信託のセット販売は合法的詐欺、相手にしてはならない


銀行員の心に宿る、善と悪

テレビや新聞を見ると、「オレオレ詐欺事件」で騙されて大事なお金を銀行から引き出し、痛い目にあう事件が多発していますね。住みにくい世の中になったものだと、管理人はいつも悲しい思いでニュースを見ています。

オレオレ詐欺のような時に頼りになるのは、何と言っても銀行員です。今日も何処かの支店で騙されそうになっている人に心優しい言葉をかけて事件を未然に防いでいると思うと、銀行員さんには感謝の気持ちで一杯になりますね!

銀行員は、庶民の味方! お年寄りの味方! 僕らの味方!! あんな心優しい天使のような笑顔を見せられると、安心しきってしまいます。

銀行の光と闇


で・す・が! 我ら庶民の味方と思い込んでいた銀行員の人達も、時として、天使のような笑顔とは裏腹に、我らの大事な預金を虎視眈々と狙う、オオカミに変身してしまうのです!

日本で信頼できるのは警察官か銀行員。とは言いすぎかもしれませんが、庶民から信用されているのをよい事に、詐欺まがいの商品を売り込んできているのです。

この商品はオレオレ詐欺とは違って、詐欺(まがい)にあっている事が非常に分かりづらいです。むしろお得な商品を紹介してくれて「ありがとう!」と感謝して、笑顔で自宅に帰っている人のほうが多い事でしょう。

本ページでは、知られざる銀行業界の深い闇に、切り込んで行きたいと思います。心を引き締めて、読んで頂ければと思います。


【当ページの目次】

まさか、銀行員が抱き合わせ商法を!?
いくら定期預金の金利が高くても、この種のプランは必ず損するという実例
数字のマジック、年率表示の高金利に騙されるな!
まだまだある!銀行側の、あの手この手の詐欺まがいな荒業



まさか、銀行員が抱き合わせ商法を!?

北海道銀行のセット販売の事例みなさん、「抱き合わせ商法」ってご存知ですか? 抱き合わせ商法とは、「人気商品」とは別の「不人気の商品」を、セットで販売する手法です。

人気商品だけが欲しいのに、販売側の思惑で不人気の商品も購入しないと手に入らないので、つい誘惑に負けて(諦めて)買ってしまいますよね。

実は日本では、このような販売の仕方は不公正な取引として指定されています。

一応、不当な抱き合わせ販売にならない例として、それぞれの商品が密接に関係している場合、またそれぞれ個別に購入できる場合などが挙げられますが、判断が難しいかなと思います。

ちなみに有名な事件として、藤田屋事件でしょうか。

これは当時子供に大人気だった「ドラゴンクエストシリーズ」が新発売の時期に、品薄になって非常に手に入りにくくなる事を良い事に、別の不人気なファミコンソフトを抱き合わせて販売した事件です。

実は、同じような抱き合わせ販売が銀行の庶民の面前の前で実に鮮やかに行われているのです!!

図をご覧ください。北海道銀行の例です。これはどこの銀行でも、非常に似たような事をしているキャンペーンですね。恐らく庶民の皆様は「定期預金の金利が2.0%になって、なんてお得なのだろう!!」と真っ先に思う事でしょう。

ふむふむ、喉から手が出るくらい欲しい定期預金の高い金利をゲットするには、「投資信託か外貨定期預金をすればよいのか! 信頼できる銀行員さんも笑顔で優しく説明してくれるし、よく分からないけど銀行員さんがウソを言うはずがない!! 」と言うような流れで、このような商品がバンバン現場で売れているだろうと思います。

この何処が、抱き合わせ販売なの??と不思議に思うかもしれませんね。 この商品の場合の「人気商品」は、定期預金の高い金利。(高い金利に見えるだけ。)

そして、「不人気の商品」は投資信託や外貨定期預金の事を示す訳です。 「う~ん、まったく理解できない!!」との声が聞こえてきそうですので、具体的にどのように騙されているのか確認していきましょう。

いくら定期預金の金利が高くても、この種のプランは必ず損するという実例

西日本シティ銀行の販売商品を例にとり、具体的に中身を見ていきましょう。

西日本シティ銀行のセット販売の事例


上記のように西日本シティ銀行は通常サービスとして「投信・外貨定期+円定期パック」を取り扱っています。この商品、非常にアクドイ商品ですからね!

投資信託と定期預金の抱き合わせ商品


具体的に中身を見てみると、総額50万円以上で投資信託(又は外貨定期預金)と定期預金を申し込んだ場合、円定期3か月分の金利が、年率3%になる商品です。

なぜか、定期預金の預金額は総額の50%以下という、腹黒い策略が記載されています。 これのどこか、詐欺なのか具体的に計算しましょう。



投資信託100万円+定期預金100万円を、総額200万円購入し1年預けた場合


西日本シティ銀行で、「シュローダーBRICs株式ファンド」(購入手数料:3.24%、信託報酬年率:2.0304%)と、円定期預金(3か月もの特別年率3%、店頭金利・年率0.025%)を、セット販売で購入したとします。この場合の数字は、下記の通りとなります。


●投資信託購入による手数料について

 購入手数料 : 100万円 × 3.24%  = 3万2400円
 信託報酬 : 100万円 × 2.0304% = 2万304円
 銀行側に支払う手数料の合計 ▲5万2704円


●定期預金による利子収入

 当初3か月 : 100万円 × 3% × 3か月/12か月 = 7500円
 残り9か月 : 100万円 × 0.025% × 9か月/12か月 = 187円
 課税後(課税20.315%) : (7500+187)×(100-20.315)/100 = 6125円
 定期預金に1年間預ける事で得られる利子の合計 +6125円


ご理解頂けましたでしょうか?銀行側には5万2704円も手数料を献上しておき、銀行からの利子収入はたったの6125円。差し引きで、▲4万6579円の損失になるのです。

金利が年率3%と大きく見えますが、たった3か月間ですから、日割り計算にすると利率は0.75%という事です。4か月目からは年率の金利が0.025%に激減しますから、そりゃ大損しますよね。

しかも信託報酬の手数料は毎年必要です。ですから極論を言うと、毎年銀行側に2万円もプレゼントしているようなものです。投資信託の価格はどうなるか分かりませんから、全てのリスクを我ら庶民が被るのです。

銀行は完全ノーリスクで、毎年2万の手数料を我ら庶民から召し上げる。なんとオイシイ商売なんでしょうか・・・ 。4万7000円近く大損した上に、毎年2万円も銀行に献上すると考えたら、詐欺商品と言わざる得ませんね



数字のマジック、年率表示の高金利に騙されるな!

定期預金と投資信託のセット販売が成功する秘訣は、何といっても定期預金の高い金利設定です。ここにも銀行側の巧みな数字のマジックが存在します。

適用金利がなぜ、3か月定期預金にしているか理由、分かりますか?

銀行側は少ない利子しか支払いたくないのですが、低い金利ではインパクトが小さくて、庶民の関心を集める事が出来ません。




そこで、短期間の預け入れにする事で、年率換算に表示した場合に金利を非常に大きく見せるのです。年率3%や4%となると、非常にインパクトがありますからね。

理解するために、簡単な例で確認してみましょう。 3か月定期預金で、年率5%としましょう。「預金額×5%」ではありませんからね! 実際は、日割り計算が必要なので、預金額×5%×90日/365日、つまり「預金額×1.23%」です。

表面的には非常に高金利ですが、実際の利子は1/4になるのです。いや~、分かりづらい! 銀行側からすると、利息を4倍に増して見せてやる事が出来ます。(年率表示の意味をちゃんと理解していない人が多いためですからね)

さらに、すぐに定期預金を解約させないように自動継続が必須のはずです。おそらく3か月後にはすっかり忘れてしまって、定期預金を放置している事でしょう。ここも銀行側は計算済ですよ!

銀行の投資信託に騙された

このような年率表示の数字のマジックを、上手く使っている銀行が存在します。例えば武蔵野銀行

 ・スタンダードプラン(60万円以上):6か月定期 年率2.0%
 ・スペシャルプラン(1000万円以上):3か月定期 年率4.0%


と2パターン用意しており、年率だけ見るとスペシャルプランがお得そうです。ですが、計算するとどちらも実質は同じ利率です。 (スタンダード:2.0%×6か月/12か月=1.0% スペシャルプラン:4.0%×3か月/12か月=1.0%)

お金を沢山持っていると、何となくスペシャルプランに申し込んでしまうのではないでしょうか?  次の2銀行も数字のマジックを上手く利用していそうです。

滋賀銀行は、年率5.0%の3か月定期預金と、年率1.3%の1年定期預金をプランとして用意しています。これらの数字を見ると、庶民は年率5.0%の3か月定期預金に殺到しそうですね。これは銀行の思惑通り。

実は3か月定期預金をキチンと計算すると、実質年率は1.25%(5.0%×3か月/12か月=1.25%)です。1年定期預金の利率よりも低いのですね。

同様に但馬銀行も、年率3.0%の3か月定期預金と、年率1.0%の1年定期預金を用意しています。ですが実質年率は、3か月定期預金のほうが悪いのです(0.75%になります)。こちらも庶民は年率3.0%の数字に惑わされて、3か月定期預金に殺到するでしょうね。

まだまだある!銀行側の、あの手この手の詐欺まがいな荒業

銀行のセット販売商品(定期預金と投資信託等)の目的は、見せかけの定期預金の高金利を餌にして、投資信託の高額な販売手数料と信託報酬を払わせる事です。そして更に、銀行の策略はあります。販売手数料って、最大では3.78%も必要になります。圧倒的に大きな損失です。

それでは、「手数料が不要な投資信託(ノーロード投信と呼びます)を買えばよいじゃないか?」と思うでしょう。しかし銀行はそんな事、ちゃんと想定済です。

群馬銀行は明確に「手数料無料のノーロード投信は対象外」と記載してあります。山梨中央銀行も、「手数料無料の日経225ノーロードオープン」を除く全商品と明記しています。

伊予銀行なんて、最初から高コストな6個の投資信託を選べって指定していますからね。高額な購入手数料が目的ですから、安い手数料、ましてや無料の商品なんぞ選ばせるつもりは無いでしょう。

遠回しに、販売手数料を高く搾取したいと思っている銀行もあります。それは、南都銀行です。南都銀行は「年率3.0%のAコース」と「年率1.5%のBコース」とプランがなぜか2つあります。購入する投資信託で、コースを分けているのですね。ここにも銀行側の思惑がにじみ出ています。

Aコースは購入手数料2.16~3.24%で、信託報酬0.95605~2.052%の投資信託から選びます。Bコースは購入手数料1.08~1.62%で、信託報酬0.432~1.458%の投資信託から選びます。分かります??

庶民から搾取しようとしている手数料が小さい商品は、定期預金の金利も小さく設定しているのです。うーん、ずるがしこい!!

銀行に騙された


このように、銀行は一見、親切を装って、実は預金者に不利な金融商品を巧みに買わせようとたくらんでいます。十分に注意してくださいね!

なお、この構造を知った上で、銀行の窓口で投資信託を購入する場合、さらに大問題のボッタクリ投資信託が大量に待ち構えているから怖いです。まさに二段構えの戦法、長篠の戦いで、鉄砲隊を擁した織田信長に、あなたは素手で殴りかかるようなものでしょう。

もしもこれから投資信託を買おうなどと考えているとしたら「投資信託の分配金に騙されるな」というサイトを運営している管理人まで、気軽な気持ちで質問&相談するように!


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