第一フロンティア生命の外貨建て保険「プレミアムセレクトM」「プレミアムカレンシーM」をどう処分するか

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第一フロンティア生命保険のプレミアムセレクトMとプレミアムカレンシーMってどう?


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頂いたご質問(2019年1月、NMさま、50代・女性)

第一フロンティア生命保険の、

プレミアセレクトM(2014年09月 豪ドル 1千万)
プレミアセレクトM(2015年06月 豪ドル 500万)

上記を解約して、「プレミアカレンシーM」の購入を勧められました。 現在かなり損失があり、持ち続けても含み損になるとのことでした。為替とコストについてよく考えないで契約して失敗だったと思っています。 ほかに

プレミアセレクトM(2014年12月 米ドル 500万)
プレミアカレンシーM(2016年9月 豪ドル 1千万)

の契約もあります。 今回を機に外貨建て保険はすべて解約した方が良いかなと考えています。何分素人考えなので、アドバイスをいただけるとうれしいです。よろしくお願いいたします。



回答:外貨建て保険はすべて解約して、安全な定期預金や個人向けの社債で運用を

NM様、定期預金サイトへのご質問ありがとうございます。またもや外貨建て保険の相談です。しょうもない商品を売りつける保険会社や代理店に怒りを感じてきますね。

第一フロンティア生命保険のプレミアムセレクトMとプレミアムカレンシーM


さて、NM様の外貨建て保険をすべて解約する決断は、素晴らしい判断だと思います。2014年9月から保険の契約を始めたと思いますが、世界的に経済の状況が絶好調のタイミングに契約していますね。

「経済が絶好調=株価の上昇局面」であり、そういう時は為替レートもかなり円安に振れますから、まさに株と同じで「高値の天井圏で買ってしまった」というパターンになります。

保険に手を出す人は、総じてリスク許容度がかなり低い人たちです。リスクを避けて堅実に投資したつもりでも、為替の変動は日本株に投資するのと同じくらいの大きなリスクがありますので、全く矛盾した行動をとっているという事になります。

今後、絶好調だった世界経済が減速して、景気の後退期になった場合には、今よりも更に円高になる可能性が非常に高いですから、含み損は大幅に増えるはずです。したがいまして、私の意見としては、ここ数年の含み損は勉強代だったと思って、潔く損切り撤退した方が無難だと思います

もちろん、景気が持ち直して復活して、「損切りしなければ良かった」と感じる瞬間がやって来ないとも言えません。しかし、そのようなものは投資でもなんでもなく、宝くじと同様の運試しに過ぎません。為替リスクを考えない投資などやる意味がありません。多くのプロやセミプロ級の投資家が鎬を削る世界に素人が手を出して簡単に儲かるのであれば、苦労は無いのです。

契約中のプレミアセレクトMやプレミアカレンシーMは、いずれも個人年金保険となっています。老後資金の運用が目的であるならば、当サイトで紹介する高金利の定期預金や、もう少し利回りの期待できる債券がベストです。ご年齢的に、あまりリスクを取らない方が良いとも思いますので、安全な資金で運用なされば良いでしょう。

プレミアセレクトM~年金原資確定部分付変額個人年金保険(通貨指定型)~
プレミアカレンシーM~通貨指定型個人年金保険~



プレミアセレクトMの運用効果は、至極平凡なもの



プレミアセレクトMには、詳細な運用レポートが掲載されておりますので、こちらをチェックしてみましょうか。保険会社の運用の実態をご覧ください。
http://www.d-frontier-life.co.jp/products/report.html?product=85&agency=18


プレミアセレクトMグローバル分散型(豪ドル)の運用成績


プレミアセレクトMグローバル分散型(米ドル)の運用成績


プレミアセレクトM・豪ドルはグローバル分散型(豪ドル)で運用され、プレミアセレクトM・米ドルではグローバル分散型(米ドル)で運用されています。

そして、いれずの運用状況も設定来で▲26~32%の大幅な損失となっています。保険会社が運用しているから安心だという訳ではありません。

これらの保険会社の個人年金で老後資金を運用しようとすると、かなりの手数料を取られる事も問題となります。このあたりの事は、これまで様々な保険商品の評価をしてまいりましたので、Q&Aページの関連記事をぜひ、ご一読ください。

参考貯金が貯まる、お金を貯めるためのQ&Aコーナー


ところで、グローバル分散型(豪ドル)、グローバル分散型(米ドル)の具体的な運用先をチェックしたところ、個人が低コストで運用できるものが大半です。 ※先物でレバレッジを効かせている点が特殊ですが、老後資金でリスクを取るべきではないでしょう。

プレミアセレクトMの資金の運用先


例えば、日本を含む先進国の株式であれば、MSCIワールド指数に連動するインデックス型の投資信託で代替可能ですすし、米国債券であればSBI証券で直接買い付ければ良いだけの話です。このように、指数に連動する投資の事をインデックス投資と言っており、日本の年金基金などはインデックス投資を行って、累計で莫大な利益を計上しています。

インデックス投資はサラリーマンのような定期収入のある人が長期で行う投資としては最適で、ジワジワと人気が拡大している投資法です。この投資方法については、当サイト管理人の姉妹サイトの以下のページで詳しく紹介していますので、ご覧ください。

参考インデックス投資とは?



安全第一、まずは金利の高い定期預金で資金を守りましょう


それでは、これらの個人年金を解約した後の資金の運用先について提案してみましょうか。NM様の解約予定の外貨建て保険の契約金額は、トータルで3000万円だと思います。運用や解約による損失で契約金額がそのまま返金されると思いませんが、それだとしても多額の資金が手元に戻るはずです。

また、50代のNM様はあまりリスクを取るべきでないとも思います。ですので、まず資金の多くを金利の高い定期預金の利息を狙う方針が安全で安心です。当サイトのトップページ掲載の高金利な上位銀行の口座を開設しましょう。




300万円以上の定期預金であれば、住信SBIネット銀行SBJ銀行が良いと思います。金利が0.15%~0.3%となり、定期預金としては極めて高い水準です。今回の外貨建て保険での甚大な損失に比べれば、最初から定期預金で資金を寝かせておいた方が良かった訳ですので。



もう少し利回りを追及したいなら、個人向け社債がおススメ


もう少し利回りを高めたいならば、債券を利用しましょう。まずは、為替影響のない国内債券が良いと思います。当サイトで紹介する人気の個人向け社債が良いでしょう。

参考高金利!SBI債とマネックス債で、安全・確実に増やす!


例えば、人気のSBI債券であれば、期間2年で利率0.48%を実現しています。前の項で紹介した定期預金より、少し利回りが高くなっています。こちらは募集開始後すぐに売り切れますので、SBI証券の口座を開設しておいて、都度チェックされると良いと思います。





定期預金と債券で安全に運用を継続しつつ、資産運用の知識をつけましょう


まとめます。老後の備えを用意するのが目的だと思いますので、運用先は高金利の定期預金と個人向け社債あたりがベストです。例えば、超ざっくりと、以下のような割合がリスクが少なく、利回りを追及する事になるかと思います。

・高金利の定期預金:資金の8割
・SBI債券などの個人向け社債:資金の2割



まずは、定期預金の安全資産で、資産を守りながら増やしましょう。そして、その間に1~2年かけて、じっくりと資産運用の知識を養って下さい。

生命保険と言っても、為替リスクが発生するのならば、それはもう完全に投資の世界です。投資は貯金と違って、不勉強な人はほとんど確実に損するものと決まっています。しっかりと勉強している人しか、儲けられないのです。

それが出来ないのであれば、リスクが大きめに発生する場所にはお金を置いてはならないというのが鉄則になります。

このお返事を書いている2019年1月3日の朝、米ドル円の相場が急変して、2009年以来の、極めて大きな値動きを記録しました。リーマンショック以来の大きさです。

絶好調の相場も終わり、2018年は、久しぶりに株価が下落した年になりました。敏感な投資家たちは、リスクのある世界から資金を引き揚げて、安全資産にシフトする動きがみられます。だからこそ余計に株価が下がったり、円高になったりするのです。

戦略有っての放置ならば良いですが、不勉強な中で資産をリスクの中に放置するのは、明らかに賢明とは言い難い行動ですから、一度仕切り直しをして頂いて、変にお金増やすのではなくて、しっかりと資産を守ることにフォーカスすると良いでしょう。


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