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2社の終身医療保険の比較検討と、死亡保険の検討
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頂いたご質問(2018年10月、レイチェルさま、40代・性別不明)
こんにちわ。いつも拝見してお金の事を勉強させて頂いております。今日は、「40代(独身者)終身医療保険と終身死亡保険に入るとしたら、どれがベストか?」についてご教示頂ければと思い、お尋ねいたします。
私は、40代半ば。独身(生涯結婚の予定はありません)で個人事業主です。現在、医療保険は、掛金が安く保障のバランスもいいと思い、「県民共済」(入院保障2型)と「FWD富士生命」のがん保険(がんベスト・ゴールド)に入っています。しかし先の老後の事を考えると、終身医療保険も必要かなと思い、いろいろなサイトで調べてみました。
そうすると、「健康保険や高額療養費などの公的保険制度があるので医療保険は必要とはいえない。保険に入る分を貯蓄の回し、それで対処すべし」という考えの方と、「公的制度はあるにしても、将来破綻する可能性もなくは無い。リスクには備えるべきだ」の方に二別されるようです。貯蓄でまかなうという意見ももっともかなとも思うのですが、やはり不安がのこります。
いま考えているのが、次の2つです。どちらかの商品で、先進医療特約と3大疾病保険料免除特約をつける。この商品についてはどう思われますか?
・チューリッヒ生命・終身医療保険プレミアムDX
・アクサダイレクト・終身医療
独身なので、死亡保険は、300万円位を葬儀代or 払込終了後に解約して年金のような形で受け取るようにできたらとおもっています。そこで考えているのが「FWD富士生命・E-終身」低解約返戻金型 300万円/15年払です。どう思われますでしょうか?よろしくお願い致します。
私は、40代半ば。独身(生涯結婚の予定はありません)で個人事業主です。現在、医療保険は、掛金が安く保障のバランスもいいと思い、「県民共済」(入院保障2型)と「FWD富士生命」のがん保険(がんベスト・ゴールド)に入っています。しかし先の老後の事を考えると、終身医療保険も必要かなと思い、いろいろなサイトで調べてみました。
そうすると、「健康保険や高額療養費などの公的保険制度があるので医療保険は必要とはいえない。保険に入る分を貯蓄の回し、それで対処すべし」という考えの方と、「公的制度はあるにしても、将来破綻する可能性もなくは無い。リスクには備えるべきだ」の方に二別されるようです。貯蓄でまかなうという意見ももっともかなとも思うのですが、やはり不安がのこります。
いま考えているのが、次の2つです。どちらかの商品で、先進医療特約と3大疾病保険料免除特約をつける。この商品についてはどう思われますか?
・チューリッヒ生命・終身医療保険プレミアムDX
・アクサダイレクト・終身医療
独身なので、死亡保険は、300万円位を葬儀代or 払込終了後に解約して年金のような形で受け取るようにできたらとおもっています。そこで考えているのが「FWD富士生命・E-終身」低解約返戻金型 300万円/15年払です。どう思われますでしょうか?よろしくお願い致します。
回答:終身死亡保険より定期預金、終身医療保険なら終身医療保険プレミアムDXがベスト
レイチェル様、当サイトへのご質問ありがとうございます。老後の不安から、終身医療保険や終身死亡保険を検討したくなるお気持ちは、良く分かります。もしも管理人だったら、どの終身医療保険や終身死亡保険に入るのか、検討してみた結果をお答えいたします。
保険商品というものは、消費者の不安を煽って販売する傾向が非常に強いです。特に日本人は不安になりやすいのか分かりませんが、過剰に複数の保険に加入する傾向にあります。
「公的制度があるので、保険は最小限に」という考えと「公的制度の将来破綻リスクに備えるべき」との考えがあるとの事ですが、後者の考え方はまさに、保険を売りつける側の理論で、過剰に保険に入る事を正当化しています。そのような背景を理解した上で、管理人の回答をお読み下さい。
一つ目のお悩みについての回答です。チューリッヒ生命・終身医療保険プレミアムDXとアクサダイレクト・終身医療の二つの終身医療保険の、どちらが良いのでしょうか。
設定した条件を以下の通りほぼ同一にしたうえで、月額保険料を比較してみましょう。チューリッヒの終身医療保険プレミアムDXは、カスタマイズプランで見積もりしています。
・加入開始年齢:45歳
・性別:男性
・入院給付金60日型
・先進医療特約
・3大疾病保険料免除特約(ガン、心疾患、脳血管疾患)
結果は、チューリッヒ生命の終身医療保険プレミアムDXの方が、断然にお得です。アクサダイレクト終身医療より月額保険料が725円も安く、外来での手術給付金や先進医療一時金もお得な結果となっています。重視する項目に注目して比較するならば、チューリッヒ生命の終身医療保険プレミアムDXで良いのではないかなと思います。
続いて、検討中のFWD富士生命・E-終身についてです。FWD富士生命・E-終身は、一定の保険料を終身で払い続ける代わりに、一生涯の死亡保障が得られる保険となっています。
このE-終身の低解約返戻金型の基本保険金額300万円で、15年間だけ契約するとのお考えでしたね。死亡した場合、保険金の300万円を葬儀代にする。もしも、15年間の払い込みが終了すれば、年金のような形で受け取りたいとのことでした。
具体的に、金銭面のシミュレーションをしてみましょう。もしも45歳からFWD富士生命・E-終身の基本保険金額300万円に加入した場合は、以下の通り月額9105円の保険料になります。(レイチェルさまが男性だと仮定しています)
低解約返戻金型ですので、解約返戻金はこれまで払い込んだ金額の70%しか戻ってきません。もしも15年後に解約したら、約163万円の払い込み(総保険料)に対して、114万円しか戻ってこないという事です。かなり、損することになりますね。
60歳までに死亡すれば、得になります。しかし、2017年時点での男性の平均年齢は、なんと81歳です。つまり、確率的には60歳まで存命である可能性が極めて高いという事です。
http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/2.html
おそらく保険金を受け取ることなく、15年間、保険料を払い込むことになるのではないでしょうか。であれば、ほぼ確実に30%の損失になる終身死亡保険は非常に勿体ないというのが正直な感想です。
したがって、今のうちからコツコツと貯蓄をして300万円の葬儀代を貯める。もちろん貯しくしている期間も、300万円に到達したのちも、高金利の定期預金を利用した方が良いと思います。
保険商品というものは、消費者の不安を煽って販売する傾向が非常に強いです。特に日本人は不安になりやすいのか分かりませんが、過剰に複数の保険に加入する傾向にあります。
「公的制度があるので、保険は最小限に」という考えと「公的制度の将来破綻リスクに備えるべき」との考えがあるとの事ですが、後者の考え方はまさに、保険を売りつける側の理論で、過剰に保険に入る事を正当化しています。そのような背景を理解した上で、管理人の回答をお読み下さい。
終身医療保険は、チューリッヒ生命の終身医療保険プレミアムDXがお得
一つ目のお悩みについての回答です。チューリッヒ生命・終身医療保険プレミアムDXとアクサダイレクト・終身医療の二つの終身医療保険の、どちらが良いのでしょうか。
設定した条件を以下の通りほぼ同一にしたうえで、月額保険料を比較してみましょう。チューリッヒの終身医療保険プレミアムDXは、カスタマイズプランで見積もりしています。
・加入開始年齢:45歳
・性別:男性
・入院給付金60日型
・先進医療特約
・3大疾病保険料免除特約(ガン、心疾患、脳血管疾患)
項目 | チューリッヒ プレミアムDX |
アクサダイレクト 終身医療 |
|
---|---|---|---|
保険期間 | 終身 | 終身 | |
月額保険料 | 2135円 | 2860円 | |
入院給付金(1日):60日型 | 5000円 | 5000円 | |
手術給付金 | 入院中の手術 (1回につき) |
5万円 | 5万円 |
外来での手術 (1回につき) |
5万円 | 2万5000円 | |
3大疾病保険料払込免除特約 | 〇 | 〇 | |
先進医療 | 先進医療給付金 | 通算2000万円まで | 通算2000万円まで |
先進医療一時金 | 1回につき15万円程度 | 1回につき10万円 |
結果は、チューリッヒ生命の終身医療保険プレミアムDXの方が、断然にお得です。アクサダイレクト終身医療より月額保険料が725円も安く、外来での手術給付金や先進医療一時金もお得な結果となっています。重視する項目に注目して比較するならば、チューリッヒ生命の終身医療保険プレミアムDXで良いのではないかなと思います。
15年で解約する考えなら、終身死亡保険に入らず貯蓄がマシ
続いて、検討中のFWD富士生命・E-終身についてです。FWD富士生命・E-終身は、一定の保険料を終身で払い続ける代わりに、一生涯の死亡保障が得られる保険となっています。
このE-終身の低解約返戻金型の基本保険金額300万円で、15年間だけ契約するとのお考えでしたね。死亡した場合、保険金の300万円を葬儀代にする。もしも、15年間の払い込みが終了すれば、年金のような形で受け取りたいとのことでした。
具体的に、金銭面のシミュレーションをしてみましょう。もしも45歳からFWD富士生命・E-終身の基本保険金額300万円に加入した場合は、以下の通り月額9105円の保険料になります。(レイチェルさまが男性だと仮定しています)
低解約返戻金型ですので、解約返戻金はこれまで払い込んだ金額の70%しか戻ってきません。もしも15年後に解約したら、約163万円の払い込み(総保険料)に対して、114万円しか戻ってこないという事です。かなり、損することになりますね。
60歳までに死亡すれば、得になります。しかし、2017年時点での男性の平均年齢は、なんと81歳です。つまり、確率的には60歳まで存命である可能性が極めて高いという事です。
http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/2.html
おそらく保険金を受け取ることなく、15年間、保険料を払い込むことになるのではないでしょうか。であれば、ほぼ確実に30%の損失になる終身死亡保険は非常に勿体ないというのが正直な感想です。
したがって、今のうちからコツコツと貯蓄をして300万円の葬儀代を貯める。もちろん貯しくしている期間も、300万円に到達したのちも、高金利の定期預金を利用した方が良いと思います。