定期預金金利が高くなくなった鳥取銀行についての評価

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鳥取銀行の定期預金をや、預貯金関連サービス全般を考察


鳥取銀行の店頭で提示される定期預金金利には、使う意味なし

銀行選びで最優先に考えたい事は、定期預金の高い金利水準と、他行あて振込手数料の無料化です。これらが成立しないと、私たちのの預金はいつまで経っても増える事はなく、逆に銀行に手数料を払うばかりになります。

で、鳥取銀行も最近になってインターネット支店を開設したり、キャンペーンによる優遇金利を提供し始めましたが、どこかに落とし穴は無いのか、当サイトの管理人が厳しい目線でチェックしたいと思います。

鳥取銀行


鳥取銀行の窓口などで預け入れする通常の定期預金の金利は、下記のように利用する価値が無い低金利水準ですね。鳥取銀行をすでに利用されているのであれば、インターネット支店や、定期的に金利が優遇されるキャンペーンを活用するべきです。(と言ってもほとんど無いです。

参考この地域で最も高金利の定期預金は信用組合岡山商銀になります

預入金額 半年 1年 3年 5年
300万円未満 0.002% 0.002% 0.002% 0.07%
300万円以上 0.002% 0.002% 0.002% 0.07%


以下、鳥取銀行の評価解説ページでご紹介している定期預金の関連情報です。ご興味のある部分をご覧ください。とにかく、金利重視で銀行や商品選びをして下さい。鳥取銀行の代わりとなる定期預金も、都度、下記でご紹介しています。

高金利だった「とっとり砂丘大山支店専用定期」が残念な状況に
ダイレクトスーパー定期預金より有利な預け入れ先
退職金特別金利プランは、今の鳥取銀行で数少ない使える定期預金
年金受取者用の悠遊プラス定期預金は、現在は利用価値なし
相続定期預金はまずまずの金利ながらも、やはり高金利銀行を選びたい
最後に、ここもキチンと見ておきたい、鳥取銀行の振込手数料

鳥取銀行の公式HP




高金利だった「とっとり砂丘大山支店専用定期」が残念な状況に

2015年から開設されたインターネット専用「とっとり砂丘大山支店」ですが、地方銀行にしては非常に素晴らしい金利水準でした。しかし、以下のリンク先の通り、2024年時点では金利が低下してしまって、完全に利用価値が無くなっている状況です。

とっとり砂丘大山支店(鳥取銀行)の金利が急低下した現状

鳥取銀行のとっとり砂丘大山支店


金利が低くなると、1口あたりの預入金額が100万円単位になるという点が、余計にデメリットとして目立ちます。金額によって、定期預金の名称が変わるのも、分かりにくいですね。

1口当たりの預入金額 期間 定期預金の名称 金利
100万円 1年 らくだ定期 0.05%
300万円 1年 砂丘定期 0.075%
500万円 1年 大山定期 0.10%

ダイレクトスーパー定期預金より有利な預け入れ先

鳥取銀行の砂丘ダイレクトサービスに入会された方は、金利の優遇されたダイレクトスーパー定期預金が利用できます。しかしながら、金利0.067%程度ではメリットがあるとは言えず、利用価値があるとは思えません。

預入金額 半年 1年 3年 5年
300万円未満 0.067% 0.067% 0.067% 0.067%
300万円以上 0.067% 0.067% 0.067% 0.067%


さらに、特別金利が適用になるのは当初の預け入れ期間に限り、満期継続後は店頭金利が適用されるという、意味の分からない状況になっています。正直、この定期預金を使わず、高金利の銀行を利用したほうが遥かにメリットがあります。

例えば、SBJ銀行オリックス銀行あおぞら銀行など、常時、金利が高めの銀行を利用すると、あなたの資金が増える速度が早まります。賢く、定期預金とお付き合いしましょう。




退職金特別金利プランは、今の鳥取銀行で数少ない使える定期預金

今の鳥取銀行で、唯一、使っても良さそうな定期預金が、退職金特別金利プランです。店頭金利+年0.3%が基本で、更に条件をクリアすると店頭金地+0.5%の高金利が適用されます。普段、鳥取銀行を活用している人は、利用すると良いでしょう。条件も詳しく見ていきましょう。

退職金特別金利プラン


金利年0.302%或いは0.502%
預入期間:1年
預入金額:1回100万円以上(1円単位)
対象:広島、岡山、大阪支店を除く営業エリアに在住、勤務の、退職金を受け取った個人


退職金の定期預金は、多くの銀行では短期の3ケ月物などを高金利に設定しています。1%もの驚愕の高金利キャンペーンを実施している場合もあります。ただ、冷静に考えてみると、1%の金利も年率に直せば0.25%となり、「それって表示に問題があるんじゃないの?」と感じる事も多々あります。

また、皆さん退職金というまとまったお金が入ると「資産運用をして増やしたい!」と、いきなり力が入っている人も、時折り出会います。

確かに、老後(セカンドライフ)は現役時代とライフスタイルが変わってしまい、年金だけで生活できない場合は、退職金を切り崩して生活していくことになります。これが、多くの人の心理的負担になっている事も分かります。

生活のレベルは上げてしまうと、下げる事に窮屈を感じてしまいます。しかし、現実を直視すれば、「収入―支出」をマイナスにしていくと、今あるお金を切り崩していく形になります。

命が終わる日は誰にも分からないので、切り崩していく生活に負担を感じ、節約生活となり、日本の高齢者は何となく、幸せそうでない感じに見える事が多いのは、管理人だけではないはずです。

だからと言って、今まで全く運用をしていない人が、何の知識も持たずに、リスク(将来の不確実性)の有る、投資信託や株を運用する事は、全くお勧めしません(大半の人は失敗する)。安全資産でありリスク皆無の高金利定期預金を活用して、堅実にお金を回していきましょう。


●退職金定期預金で1年間預け入れた際の利息(カッコ内は税引き後金額)
預入金額 店頭金利 退職金定期 退職金優遇
金利→ 0.002% 0.302% 0.502%
100万円 20円(15円) 3020円(2406円) 5020円(4000円)
300万円 60円(47円) 9060円(7219円) 15060円(12000円)
500万円 100円(79円) 15100円(12032円) 25100円(20000円)
1000万円 200円(159円) 30200円(24064円) 50200円(40001円)


上記の試算表をご覧いただくと、仮に1000万円の預け入れでは、店頭金利の場合は逆の意味で驚きの、たったの200円(税引前)の利息にしかなりません。実にバカバカしいです。

これに対して、退職金特別プランの金利0.302%の場合は、3万200円(税引前)の利息、優遇プランで0.502%の金利になった場合は、5万200円(税引前)にもなります。雲泥の差です。絶対に元本割れのない定期預金で手堅くお金を増やし、その間に資産運用の勉強をしてから、投資を始めても遅くはありません。

なお、退職金プランの優遇条件は、以下の通りです。下記の取引のうち、2つ以上の取引きのある人が優遇されます。

? 金融商品(投資信託、仲介、公社債、NISA、積立投資)
? スマート通帳
? IC TORICA
? 年金(予約)
? 個人ローン(カードローン除く)



最高金利の0.502%の恩恵を受ける為の優遇条件で、チョイスして良い項目は、①金融商品なら公社債一択です。社債なら発行体が破綻しない限り、満期まで持てば元本と利金は受け取れます。そして②スマート通帳、③IC TORICAの中からどちらかを選べばよいでしょう。

④の年金受取予約は、鳥取銀行をセカンドライフのメインバンクとして考えている人だけが選ぶ項目です。これについても、選択しても問題ありません。

ただし、⑤の個人ローンは大それた事です。不動産投資や自営業以外では現実的ではありません。というか、退職金を受け取る年齢になってローンを組む状態の人は、今の生活を直ちに見直す必要があるのは言うまでもありません。

年金受取者用の悠遊プラス定期預金は、現在は利用価値なし

年金受取者向けの定期預金である悠遊プラス定期は、以前は店頭金利+0.3%の上乗せだったのですが、金利の見直しが入り、2024年現在では店頭金利+たった0.1%の上乗せにしかすぎず、一気に魅力が無くなりました。これならば他の高金利の銀行を使うべきでしょうね。




金利店頭金利+年0.1%
預入期間:1年
預入金額:一人1000万円以内(1回10万円以上、1円単位)
対象:鳥取銀行で年金を受取の人、年金振込指定予約の人


では、悠遊プラス定期で受取れる利息を計算してみます。比較として、資金の用途が自由な(年金受取者専用とか、余計な制限の無い)SBI新生銀行を記します。


●1年間預け入れた際の利息(カッコ内は税引き後金額)
預入金額 鳥取銀行 SBI新生銀行
金利→ 0.102% 0.4%
100万円 1019円(811円) 4000円(3187円)
300万円 3059円(2437円) 12000円(9562円)
500万円 5099円(4063円) 20000円(15936円)
1000万円 10199円(8127円) 40000円(31873円)



上記の試算表をご覧頂くと、1000万円の預け入れで、鳥取銀行の場合は1万199円(税引前)の受け取りです。一方で、全国対応しているSBI新生銀行ならば、4万円(税引前)もの利息が受け取れて、しかも資金の用途は問われません。約4倍の利息の差は大きいのではないでしょうか。しかもSBI新生銀行では口座開設で現金3000まで受け取れてしまいます。美味しすぎます。

相続定期預金はまずまずの金利ながらも、やはり高金利銀行を選びたい

今の高齢者は、高度経済成長真只中に堅実に働き、子育てをし、資産を作り、その資産を自分の子供や孫に残そうとさえ考えている人が多いです。現役世代の私達は、将来私たちは、相続ができるほどの資産を残せるのだろうか、と疑問に思ってしまいますね。

相続はそんな、家族の為の最後の贈り物のお金ですから、より大切にする必要があるかもしれません。大事なお金は、決して減らさず、より高金利の定期預金を選びたいところです。




金利年0.25%
預入期間:1年
対象:相続手続き完了後、1年以内に相続により取得した資金を預け入れる人
預入金額:100万円以上(1円単位)


年0.25%の金利は確かに高めではあります。以下、受け取る利息の計算をしてみましょう。同じ1年物を0.4%で預け入れできる、SBI新生銀行と比較して掲載します。


●1年間預け入れた際の利息(カッコ内は税引き後金額)
預入金額 鳥取銀行 SBI新生銀行
金利→ 0.25% 0.4%
100万円 2500円(1992円) 4000円(3187円)
300万円 7500円(5976円) 12000円(9562円)
500万円 12500円(9960円) 20000円(15936円)
1000万円 25000円(19921円) 40000円(31873円)


年0.25%は悪くない金利ですが、1000万円の預け入れの場合で見てみると、鳥取銀行は2万5000円(税引前)の受取利息なのに対して、SBI新生銀行になると4万円(税引前)もの金額となり、1.6倍の利息差が生まれます。

同じ定期預金でも、金利の差で受け取れる利息がまるで違う事を、実感できると思います。相続と言う大切な資金だけに、安全かつ高金利な定期預金を選ぶ事をお勧めします。

最後に、ここもキチンと見ておきたい、鳥取銀行の振込手数料

鳥取銀行の他行あて振込手数料は、下記のように無料化されていません。そもそも窓口を利用した場合の手数料は問題外で、定期預金の利息なんか簡単に吹き飛ぶレベルですね。

鳥取銀行の振込手数料


大事な預金を増やす事を真剣に考えるならば、振込手数料が無料化されている銀行を選ぶ事も重要なポイントです。