このページがお役に立てましたなら、ぜひシェアをして頂けますと嬉しいです!
定期預金か、学資保険か、どちらが良いのか大いに悩む
このページは、貯金を貯めたい人のための質問と回答のコーナーです。定期預金や投資が大好きな管理人が、皆様のお悩みを無料でご回答差し上げます。
頂いたご質問(2014年11月、しげさま、40代・男性)
はじめまして。二人の娘を持つ父親です。 娘が生まれた時に、学資保険に入りましたが、その保険を解約しまして、株式投資を始めて利益を出してお金が増えました。
実はそれが、嫁にばれてひどく責められまして・・・。株の方は順調に利益が積みあがっているので文句を言われる筋合いはないのですが、子供のお金を株に使った事が悪かったみたいで^^;
学資保険に入っていた時の金額をそっくりそのまま、学資保険にもう一度入れようか、定期預金にした方がいいか・・と迷ってます。学資保険と定期預金ではどちらがいいでしょうかね。あんまり変わらないかな... ちなみに娘は高校生と中学生です。
実はそれが、嫁にばれてひどく責められまして・・・。株の方は順調に利益が積みあがっているので文句を言われる筋合いはないのですが、子供のお金を株に使った事が悪かったみたいで^^;
学資保険に入っていた時の金額をそっくりそのまま、学資保険にもう一度入れようか、定期預金にした方がいいか・・と迷ってます。学資保険と定期預金ではどちらがいいでしょうかね。あんまり変わらないかな... ちなみに娘は高校生と中学生です。
現状では、学資保険のほうが有利です
しげ様、ご質問有難うございます。学資保険と定期預金のメリット、デメリットをご理解頂いた上で、御自身に合った方を選べば良いかと思います。
回答させていただく前に1点だけ、重要な事をお伝えする必要があります。実は管理人の知る限りでは世の中の学資保険には、保険対象者であるお子様の年齢制限があります。一般的には小学生ぐらいまででしょうか。
そこで今回は、理解を深める事を目的とする為に、お子様の設定を「0歳」とさせてご回答させて頂きますね。 また学資保険にも様々な種類があります。細かい比較をしても混乱するだけですから、全体像を把握しやすいように下記条件で考えて行きましょう。
●学資保険 : ソニー生命保険株式会社の学資保険(無配当)II型
⇒保険期間満了時に満期学資金が戻ってきます。比較を簡単にするために無配当タイプで満期一括支払いタイプを選んでいます。
●定期預金 : ソニー銀行の積立定期預金
⇒ネット銀行の高水準な金利で積立ながら定期預金が行えます。
一般的な積立式の定期預金と学資保険のメリット、デメリットの比較表を作成してみました。まずは下記をご覧ください。色々と細かい点を比較すると、どちらにもメリット・デメリットがある事が何となく分かるかと思います。
特に資産の増え方ですが、現状の定期預金の金利水準では学資保険の方が実はお得です。具体的に比較してみましょう。
学資保険自体の大きなメリットの一つが、元本が保証された上で、払い込み以上のお金が最終的に戻って来る点です。定期預金のように元本保証で、利息が付いてお金が戻ってくるというイメージです。
例えば、上記の赤枠で囲った条件を見てみましょう。
・毎月の支払金額:4210円
・払い込み期間:18年間
・返戻率:約110%(109.9%)
つまり、18年間トータルで10%の利息が付いて戻って来るという事ですね。元本保証でと考えると非常にお得のように見えますね。
では、これを積立定期預金で実現しよう考えると色々と面白い事が分かってきます。今回は積立定期預金のシミュレーションに「知るぽると」のサイトを利用させて頂きました。
積立定期預金を、学資保険に支払う金額と同じ設定にして18年間継続する。定期預金ですから1年毎に複利運用で年の金利は1.4%。この結果が下記のようになります。
もしも毎月4210円の定期預金を18年間継続(1年複利運用)して、利息込みで100万円にするためには、定期預金の金利は1.4%必要だという事でもあります。
特に最初の数年は元金の資金が少ないために、金利が高くないと、学資保険のような払い戻し金の利率にならないって事ですね。
逆に考えると学資保険は、18年間の積立定期預金(1年複利、金利1.4%)相当の利息が貰えるって事です。現時点で1.4%の定期預金なぞ普通に存在しないために、学資保険の資産運用のメリットは、意外にも非常に大きいのですね。
この上に、死亡保障などが上乗せされるイメージですから、学資保険のほうがメリットが大きいと判断することができます。
回答させていただく前に1点だけ、重要な事をお伝えする必要があります。実は管理人の知る限りでは世の中の学資保険には、保険対象者であるお子様の年齢制限があります。一般的には小学生ぐらいまででしょうか。
そこで今回は、理解を深める事を目的とする為に、お子様の設定を「0歳」とさせてご回答させて頂きますね。 また学資保険にも様々な種類があります。細かい比較をしても混乱するだけですから、全体像を把握しやすいように下記条件で考えて行きましょう。
●学資保険 : ソニー生命保険株式会社の学資保険(無配当)II型
⇒保険期間満了時に満期学資金が戻ってきます。比較を簡単にするために無配当タイプで満期一括支払いタイプを選んでいます。
●定期預金 : ソニー銀行の積立定期預金
⇒ネット銀行の高水準な金利で積立ながら定期預金が行えます。
全体像を把握するために、メリット・デメリットを整理してみよう
一般的な積立式の定期預金と学資保険のメリット、デメリットの比較表を作成してみました。まずは下記をご覧ください。色々と細かい点を比較すると、どちらにもメリット・デメリットがある事が何となく分かるかと思います。
特に資産の増え方ですが、現状の定期預金の金利水準では学資保険の方が実はお得です。具体的に比較してみましょう。
項目 | 定期預金 (積立タイプ) |
学資保険 |
---|---|---|
資産の増え方 (現在の低金利基準) |
小さい | 大きい |
インフレで金利が 上昇した場合 |
金利上昇の恩恵を受けられる | 契約時の払い戻し利率のまま |
解約の容易さ | 特にデメリット無くいつでも可能 | 元本割れの可能性があるので、簡単には出来ない |
解約時のペナルティ | 定期預金の中途解約の項を参照 | 最悪、元本割れする |
保険料払い込み免除 | - | 保険者が死亡した場合は 保険料の払込が免除される |
そもそも学資保険自体の資産運用はどのくらい優秀なの?
学資保険自体の大きなメリットの一つが、元本が保証された上で、払い込み以上のお金が最終的に戻って来る点です。定期預金のように元本保証で、利息が付いてお金が戻ってくるというイメージです。
例えば、上記の赤枠で囲った条件を見てみましょう。
・毎月の支払金額:4210円
・払い込み期間:18年間
・返戻率:約110%(109.9%)
つまり、18年間トータルで10%の利息が付いて戻って来るという事ですね。元本保証でと考えると非常にお得のように見えますね。
では、これを積立定期預金で実現しよう考えると色々と面白い事が分かってきます。今回は積立定期預金のシミュレーションに「知るぽると」のサイトを利用させて頂きました。
積立定期預金を、学資保険に支払う金額と同じ設定にして18年間継続する。定期預金ですから1年毎に複利運用で年の金利は1.4%。この結果が下記のようになります。
もしも毎月4210円の定期預金を18年間継続(1年複利運用)して、利息込みで100万円にするためには、定期預金の金利は1.4%必要だという事でもあります。
特に最初の数年は元金の資金が少ないために、金利が高くないと、学資保険のような払い戻し金の利率にならないって事ですね。
逆に考えると学資保険は、18年間の積立定期預金(1年複利、金利1.4%)相当の利息が貰えるって事です。現時点で1.4%の定期預金なぞ普通に存在しないために、学資保険の資産運用のメリットは、意外にも非常に大きいのですね。
この上に、死亡保障などが上乗せされるイメージですから、学資保険のほうがメリットが大きいと判断することができます。
実はご自身の金融リテラシーの能力次第で、お得な商品がどちらかに決まる
ご説明した通り、学資保険はだいたい1年複利1.4%の利回りで資産運用される事になります。現在の金利水準やアベノミクスによるインフレ政策を考えると、金利が上がる方向だと思いますが、1.4%を超える水準になるかどうかは不明です。
ただ一つ言える事は、お金をついつい無駄遣いしてしまうような浪費癖があったり、資産運用含めて他人に聞いて判断をするようなスタンスをお持ちの場合は、間違いなく学資保険を活用した方が無難だと思います。
お子様の大事な教育資金ですから、しっかりと貯蓄性のあるもの(強制的に利用できないような商品)を活用すべきです。
質問者様の場合は、株式投資で資産を増やされたご経験があるために判断が難しいところです。極論を言うと、18年間で資産を10%増やす自信があるならば、積立定期預金に預けながらチャンスをみて投資で増やすという事もありだという事です。
ただし気になる点としては、学資保険を取り崩してまで株式投資をやったという事は、精神面的な観点で不安が残りますね・笑。ギャンブル的な素質があるとしたら危険です。
長期的な目線で、投資に対するリスクとリターンのバランスを取れるか、ご家庭のライフプランをしっかりと把握しているか、家計の状況は?などの高い金融リテラシー(精神的な面も含まれますよ)を持っていないと、逆に大事なお子様の教育資金を準備出来ない事態になりかねません。
ただ一つ言える事は、お金をついつい無駄遣いしてしまうような浪費癖があったり、資産運用含めて他人に聞いて判断をするようなスタンスをお持ちの場合は、間違いなく学資保険を活用した方が無難だと思います。
お子様の大事な教育資金ですから、しっかりと貯蓄性のあるもの(強制的に利用できないような商品)を活用すべきです。
質問者様の場合は、株式投資で資産を増やされたご経験があるために判断が難しいところです。極論を言うと、18年間で資産を10%増やす自信があるならば、積立定期預金に預けながらチャンスをみて投資で増やすという事もありだという事です。
ただし気になる点としては、学資保険を取り崩してまで株式投資をやったという事は、精神面的な観点で不安が残りますね・笑。ギャンブル的な素質があるとしたら危険です。
長期的な目線で、投資に対するリスクとリターンのバランスを取れるか、ご家庭のライフプランをしっかりと把握しているか、家計の状況は?などの高い金融リテラシー(精神的な面も含まれますよ)を持っていないと、逆に大事なお子様の教育資金を準備出来ない事態になりかねません。