今やすっかり定期預金の金利が落ちて、魅力のなくなった百十四銀行

百十四銀行、定期預金の金利水準が低い上に、振込み手数料が高すぎるのは大問題です。下記のようにインターネットバンキングをフル活用しても、他行宛振込みに300円前後も必要になります。（ただし、数年前よりは安くなっています。ちょっとは頑張っているのですね。）




これでは、せっせと利息を貯めこんでも年に数回の振込み作業で全てが水の泡と化します。他行あて振込手数料が無料になる銀行の利用と、資金回収時の一切の手数料がゼロになる究極の裏技を併用していただくと、上記のコストはゼロになります。

こちらの、退職金専用定期預金114ワンダフルライフは、定期預金コースと資産運用コースがあります。条件をクリアすると定期預金の金利がアップされる仕組みになっていますが、本当にお得なのでしょうか。他行と比較しながら、チェックしてみます。




・対象：退職金を受給し12ケ月以内の個人
・預入期間：３ケ月
・預入金額：100万円以上




退職金というまとまったお金が入ると、何故か皆さん「資産運用をしなくてはいけない」と考える人が多いようです。しかし、資産運用は絶対しなくてはいけない事ではありません。

例えば、年金だけで充分に暮らせるなら、資産運用する必要など、そもそも無いかもしれません。下手に運用して、元本が割れるリスクを取る必要があるのか、考えてみて下さい。

また、銀行の窓口で勧める金融商品は手数料がたっぷりと乗った、ぼったくり商品の可能性が高いですから、店頭金利＋5％や5.5％の高金利に目がくらんでも、それ以上に損失を被るかもしれませんから、決して手を出しては行けません。

では、定期預金コースで3ケ月物を預け入れた時の利息を計算してみます。同じ3ケ月物で、1％で預け入れが出来るSBI新生銀行と比較してみます。カッコ内は税引後の数字となります。



僅か3ケ月という短い期間でも、店頭金利＋0.4％～0.5％の高金利で預け入れる事が出来ると、1000万円の預け入れで、10050円～12550円（税引前）の利息が受け取れます。

しかし、1％で預け入れが出来るSBI新生銀行を活用すると、25000円（税引前）の利息が、退職金云々という妙な制限なく、受取れます。２倍～２.5倍もの利息差となります。SBI新生銀行の方が、良いに決まってますね。

年金に関しては優遇金利を実施している銀行は多くあります。百十四銀行の年金定期「ふれあい」は大したメリットはありません。

・金利：店頭金利＋0.1％上乗せ
・預入金額：100万円まで
・対象：年金を自動受取している人
・預入期間：１年


まず、金利が0.102％では、高金利とは言えません、しかも預け入れ金額が100万円以下であり、資金を大量にお持ちの人では、物足りないです。

上限額の100万円を預け入れた場合の利息は、1019円（税引前）です。１年物なら資金の用途を問わず、年0.35％の金利のSBJ銀行、年0.4％のSBI新生銀行などの方がメリットも高く、全国対応もしているので、圧倒的にメリット大です。